コラム(残業代・退職金請求)

今回は、残業代についてのお話です。

少し前に、大手の運送会社で、巨額の残業代の未払いがあったこと話題になりました。

残業代をもらうということは、働いている人にとって、当たり前のことです。そうは言っても、周りの人がサービス残業をしているのに、自分だけが残業代を請求するというのは、気が引けるという人も、多いのではないかと思います。

ですが、今働いている会社で、この先もずっと働くとは限りませんし、思いもよらぬタイミングで、退職することになるかもしれません。そのときに備えて、残業代の証拠をしっかり残しておくことは、少しの手間はかかりますが、やっておいて損はないと思います。

あなたがサービス残業をしている場合、例えば、このような証拠を、残しておくと有利です。

  • タイムカードなどの出退勤時間が残された記録
  • 業務時間や業務内容が書かれた日誌や報告書など
  • パソコンの使用時間がわかるログ
  • 営業車のETCやタコグラフの記録
  • 時間外の業務を指示するメールなどのやりとり

また、「自分は管理職だから」という理由で、残業代の請求はできないと思っている方も多くいます。しかし、管理職と名がついていても、残業代の請求ができる場合があります。

有名な裁判例に、日本マクドナルド事件というものがあります。この事件は、ハンバーガー店の店長が、管理職であるとして残業代をもらっていなかったのですが、管理職とは名ばかりで、勤務時間の自由もなければ、仕事内容の裁量もほとんどないとして、残業代の請求を認めた事件です。

このように、管理職と名がついていても、実質的に、平社員と同じような業務内容であれば、残業代の請求が認められるケースも、多くあります。

当事務所は、残業代の請求にも力を入れておりますので、ぜひ一度、ご相談ください。

(弁護士 市野裕明)